川崎ブレイブサンダースが2勝1敗でアルバルク東京を退け、27日の決勝進出を決めた。第2戦は第4クオーター残り12秒で3点シュートを決められ、77-78と逆転負け。続けて行われた前後半各5分の第3戦前半も8-11とリードを許したが、後半に逆転し、26-18で制した。

 川崎の決勝進出が決まった瞬間、篠山主将は両手を上げてコートを走り回った。「とどろきアリーナがこんなに埋まるなんてBリーグが始まるまでなかった。恩返しの意味でやった」。4608人の観衆の後押しを受け、逆境をはね返した。

 第2試合は残り12秒から逆転負け。15分後に始まった第3試合は前後半5分ずつの短期決戦。前半リードされながら篠山は「5分あれば、5点差ぐらいまでなら何とかなる」と冷静だった。後半開始早々にドリブルでゴール下に切れ込んで反則を誘った。フリースロー2本を沈めてチームのスイッチを入れ、そこから怒濤(どとう)の得点で逆転した。決勝に向けて「Bリーグが始まる前から初代王者を目指してやってきた」と意気込んだ。