〈スケートボード:ストリートリーグ(SLS)ナイキ・プロオープン〉◇21日◇バルセロナ

 日本スケートボード界期待の若手天才ライダー、堀米雄斗(18)が歴史を塗り替えた。SLS開幕戦の同大会に出場した堀米は20日の予選を4位突破、21日の準決勝も通過して決勝に進出した。過去日本人最高の3位で正式に「SLSプロ」と認定され、6月24日の次戦ミュンヘン大会の出場資格も獲得した。

 4月の日本選手権を欠場した堀米は同時期にリオデジャネイロで行われたトップ選手が集まる「Oi STUオープン」で優勝。SLSから開幕戦に招待された。「五輪よりSLSで上位に入りたい」という夢を初挑戦でいきなり達成。しかも、ナイジャ・ヒューストン(22=米国)シェーン・オニール(27=オーストラリア)という世界を代表する2人に迫った。

 堀米の3位に、日本の関係者も大興奮。日本スケートボード協会はフェイスブックで快挙を速報し、日本代表の西川隆監督も「力はあるので、いつかSLSでも上位に入るだろうと思っていたけれど、こんなに早くとは。日本のスケートボードにとって、最高のニュースです」と話した。

 堀米は「3位になれて、本当にうれしいです。初めてのSLSで観客も多く緊張したけれど、決勝ではいい滑りができました」と話した。自身のインスタグラムでもヒューストン、オニールと一緒に表彰されている写真とともに「今日は夢の1日でした」と興奮気味に投稿。東京五輪について「選ばれれば出たい」と控えめに話していたが、この快挙で周囲の期待が高まるのは間違いない。