近藤亜美が「柔道界の沙羅ちゃん」に“指導”を与えた。柔道の世界選手権(8月開幕、ブダペスト)女子48キロ級代表でグランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(20、21日・ロシア)で優勝した近藤亜美(22=三井住友海上)が23日、成田空港に帰国し、ぬいぐるみ問題で78キロ超級の朝比奈沙羅(20)に注意したことを明かした。

 機内の座席が隣だったり、現地ホテルで同部屋になることが多い「サラアミ」コンビ。非常に仲も良く、今大会では14年世界ジュニア以来となるダブル優勝を果たした。

 16日の出国時、近藤が朝比奈にお守りのぬいぐるみの有無を確認すると、忘れたことに気づいた。2月のGSパリ大会の時に現地スーパーで一目ぼれして購入したうさぎのぬいぐるみ(1000円程度)で、朝比奈は「フラッフィー」と命名。フラッフィー不在で今大会を臨んだ朝比奈は現地で「別のぬいぐるみを買おうと思ったけど、亜美ちゃんに『フラッフィーの代わりはいない!!』と怒られました」と苦笑いし、購入しなかった。近藤は「新しいのを買ったら絶対にフラッフィーを使わなくなると思って注意しました。何でぬいぐるみの名前が外国人なのかは謎です…」と説明した。

 近藤はここ1年、国際大会で苦戦が続き、昨年5月のワールドマスターズ以来の優勝となった。「本当にうれしい。寝技が有効的だった。世界選手権まで試合はないので、それまでにしっかりと組み手を強化します」。

 今大会、近藤は朝比奈よりも試合が1日早かった。珍しく、朝比奈から「金メダルを触りたい」と言ってきたのがうれしかったという。「沙羅ちゃんとはバランスも取れて呼吸も合う。ちょうど良いコンビ」。世界選手権でも軽量級と重量級の名コンビが女子代表をけん引する。