リオデジャネイロ五輪女子53キロ級6位の八木かなえ(24=ALSOK)が、スナッチ85キロ、ジャーク108キロのトータル193キロで3連覇し、4度目の優勝を飾った。

 スナッチは87キロ、ジャークは110キロに挑戦して失敗したが「だいたい予定していた通りの試合運びができた。ベストに近い重量を久しぶりに触れたのは収穫」とうなずいた。

 昨夏のリオデジャネイロ五輪では目標だった入賞は果たしたが、記録はトータル199キロの自己ベストより13キロ低いトータル186キロ。力を出し切れず、悔いが残った。2度の五輪を経験し、28歳で迎える集大成の東京五輪。今まではどこか現実味のなかったメダルを、今度は本気で狙いにいくと八木は明かす。

 この大会に向けては、練習回数を増やし「自分の体がどこまでの練習に耐えられるのか新たな研究をしてきた」という。まだ十分な成果は実感できていないそうだが「手応えはあったので続けてみようと思う」と前向きだった。