6月4日に開幕する全仏オープン・ジュニアの本戦進出をかけた、6カ国の代表男女各6人による「全仏オープン・ジュニア・ワイルドカード選手権 in partnership with LONGINES」が26日、パリで開幕した。ランキングでは本戦に出場できない世界の若手にチャンスを与え、才能を発掘する大会。日本から、男子は世界ランク255位の白石光(17=東京・有明ジュニアテニスアカデミー)、女子は同76位の永田杏里(17=愛知・南山高)が出場。ともに1次リーグの初戦を制し、27日の決勝進出をかけて第2戦を迎える。

 最初に登場した永田はインドのマリカ・マラーティ(14)を6-1、6-0で圧倒。女子の参加6選手の中でランキングが一番高い実力を見せつけた。続く男子の白石も米国のマイケル・ヘラー(17)に逆転勝ち。5-7、6-2で迎えた第3セット、2-1とリードした状態で相手が左膝痛で棄権し、勝利を収めた。

 第2戦は2人ともブラジル勢と対戦。永田はナタリア・ウルフ・ガスパリン(17)との勝者対決、白石は初戦でマイケル・ヘラーに敗れたジョアォ・フェレイラ(16)と打ち合う。

 27日の決勝に進み、もう一方の1次リーグ勝者にも勝てば、推薦枠で全仏オープン・ジュニアの本戦に出場できる。