世界3大レースの1つ、インディ500で元F1ドライバーの佐藤琢磨(40=ホンダ)が日本人初優勝を果たした。2列目からスタートし、残り5周でトップに立って逃げ切った。

 ◆正式名称 「インディアナポリス500マイル」。インディカー・シリーズに組み込まれる1戦で、5月末に行われる米国初夏の風物詩で、決勝は約40万人が観戦。3大レースのうち最も歴史が古く、今回で101回目。

 ◆2週間がかり 今年は5月16日に開幕、練習走行を経て20、21日に予選を行い、再び練習走行を挟んで28日に決勝。期間中はコンサートなど関連イベントも多い。

 ◆世界最速 インディカーの周回平均速度は時速約320キロともいわれ、カーブでの減速が多いF1の約260キロを上回り、特に本大会は約350キロにも達するとされ「世界最速の周回レース」とも。

 ◆腕で競う F1はチームごとに車体をつくるのに対し、インディカーは基本の車は全チーム共通、勝負は細かな調整とドライバーの腕に負う要素が大きい。

 ◆総額15億円超え 今年の優勝賞金は250万ドル(約2億7500万円)前後と推定される。過去2年は賞金総額が15億円を超え、優勝しなくても高額賞金が得られる。

 ◆美酒ならぬ… コースは完成当時、路面がれんが敷きだったため「ブリック・ヤード」の愛称で呼ばれる。勝者はシャンパンでの祝福の代わりに、牛乳を飲む習わしがある。