テニスのアンタルヤ・オープン(トルコ)で日本男子ツアー芝大会初優勝を飾った杉田祐一(28=三菱電機)が18日、都内で練習を公開し、優勝後初となる国内会見に臨んだ。

 現行のツアー制覇としては日本選手で松岡修造、錦織圭(日清食品)に続く3人目の快挙で、しかも芝コートでは初となる優勝を成し遂げた杉田の練習には、テレビカメラ6台、報道陣約60人が集まった。杉田はたくさんのカメラのフラッシュを浴びて「お暑い中、足を運んでくださり、ありがとうございます。こんなに多くの方にお集まりいただいて、本当にうれしいです」と、やや緊張気味に笑顔をつくって報道陣をなごませた。

 今後の目標を聞かれると「ツアーでコンスタントな成績を残して、ツアーに慣れていければ20位、30位を目指せると思います」と、意欲を示した。今週発表された世界ランキングでは43位にまで順位を上げ、8位の錦織に次ぐランキングとなった。

 成長したきっかけについて、以前は周囲のアドバイスに耳を傾けられなかったことを踏まえ「昔は若かった。幼いところがありましたが、今は年齢的にも落ち着いて、周囲の意見を吸収できるようになりました」と、苦笑いを浮かべながら丁寧に答えていた。

 今後は9月の4大大会の全米オープンを目指す。「その前にモントリオールでのマスターズ予選に向けて準備しています。そして、全米ではシードが取れればいいですが難しい状況です。行けるところまで行きたい」と、自信をもって今年最後の4大大会に挑む考えを示した。