9位の呪いを解いて、メダル獲得だ!! 日本車いすバスケットボール連盟は20日、都内の日本財団で記者会見を行い、国際大会「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017」(8月31日~9月2日、東京体育館)を開催することを発表した。

 リオデジャネイロ・パラリンピック3位の英国、6月の欧州選手権優勝のトルコ、08年北京パラリンピック金メダルのオーストラリアの強豪国3カ国を招き、20年東京パラリンピックに向けて強化を図る。リオ大会9位に終わった日本は昨年12月、東京大会で「メダルを取る」という目標を掲げ、代表を1度“解体”した。その後はカナダなどの海外遠征を経て、フィジカルとメンタルを中心に強化。小柄の日本選手が「世界」と戦うためにスピードと切り替えを生かした戦術に取り組んできた。

 しかし、日本は12年ロンドン大会、14年仁川世界選手権と9位で、近年の国際大会で「9位の呪縛」から逃れられない。会見に出席した藤本怜央(33=SUS)は「強豪国に勝つためにはレベルをもう1つ上げないといけない。代表は『結果を出す』という責任感を持つことが重要。国内で強豪国と対戦できることはチャンスであり、その中で結果を出すことが強化と責任につながる。日本代表のプライドを見せたい」と気合を入れた。

 及川晋平ヘッドコーチは「残り3年は長いようでわずか。若い力をくみ取りながら、良い試合の連続と勝利をもぎ取って自信をつかみたい。この大会は20年に向けて1つの目安になる」と話した。

 同大会は20年東京大会に向けて3年連続で開催予定。運営準備という位置づけでもあり、観戦チケットの一部有料販売や参加チームの事前キャンプ地との国際交流も実施する。