国際水連は22日、ブダペストで総会を開き、シンクロナイズドスイミングの種目名を「アーティスティック(芸術的な)スイミング」に変更することを決めた。「シンクロ」と親しまれてきた名前が消える。変更時期は未定だが、2020年東京五輪では新たな名称で実施される見通し。

 関係者によると、ソロや混合種目では「シンクロナイズド(同調した)」の表現がそぐわないとの指摘を国際オリンピック委員会(IOC)から受けたという。日本水連の青木剛会長は「早ければ来年度から、国内の各種大会も変更することになるだろう」と述べた。

 シンクロナイズドスイミングは1973年の第1回世界選手権から実施されており、五輪には84年のロサンゼルス大会から採用された。総会では反対意見も出たが、変更を提案した国際水連の執行部が「世界的な普及につながる」と主張。賛成多数で承認された。