有言実行だ!! 柔道の世界選手権(8~9月、ブダペスト)男子100キロ超級代表の王子谷剛志(25=旭化成)が公言通り減量に成功した。

 23日夜、フランス合宿を終えて羽田空港に帰国。19日の出国時は、宮崎で肉を食べ過ぎてベスト体重より6キロ重い148キロだった。「減量宣言」して5日間で4キロ減の144キロで戻ってきた。ややシャープになった表情で「食事が合わず、フランスパンが嫌いになりました…。(持参した)米やカップラーメンなども食べましたが1回の稽古で約3キロ落ちて、リカバリーが追いつきませんでした」と苦笑い。復路の機内では機内食を口にせず、帰国後の食事を楽しみにしていたという。「今は豚カツ…、いや、牛カツが食べたいです」と食い意地を張った。

 合宿では世界選手権同階級7連覇中のリネール(フランス)とも3本乱取りをした。「組み手の部分を中心に互いに探り合いでした。リネールは(6月に東京・講道館で行われた)国際合宿よりシャープになっていました」。

 今月上旬のグランプリ・フフホト大会(中国)は腰部筋損傷のため欠場した。世界選手権代表が決まってから国際大会を経験せずに初の大舞台に臨むことになる。「リネールと世界選手権前に組めたことは大きい。調整は順調です」と話した。

 同便で男子100キロ超級代表の原沢久喜、100キロ級代表のウルフ・アロン、羽賀龍之介らも帰国した。