国際総合大会の第10回ワールドゲームズ(WG)で、スポーツクライミングのボルダリングで金メダルを獲得した緒方良行(19=福岡県連盟)と、同リードで銀メダルの波田悠貴(21=埼玉県連盟)が25日、ポーランドから帰国した。

 帰国するなり、小学生のファンからサインを求められた2人は、快くサインと写真撮影に応じた。緒方は「まだ金メダルの実感はありません。試合が終わった後は、自分の結果に驚いてしまって。たくさんの選手から祝福してもらいました」と話し、スポーツクライミング最高峰のWGを制した興奮を少しずつ味わっているよう。

 また、リードで是永の金メダルに次ぐ銀メダルを獲得した波田は「実は今日の1時から試験(日体大の体育科教育法)があったんですが、間に合いそうもなく断念しました」と、銀メダルの余韻よりも、大学の試験が頭から離れない様子。「着陸するまでは試験に間に合うと念じていたんですが、荷物を受け取ったり、いろいろしたら今の時間になってしまって…、もう間に合いません」と、肩を落としていた。

 緒方は来月のボルダリングW杯ミュンヘン出場へ向けてトレーニングに入る。波田もリードのW杯へ準備する予定。なお、リード金メダルの是永敬一郎(21=埼玉県連盟)は、WGからリードW杯へと転戦するため帰国しなかった。