フィギュアスケートの全日本ジュニア強化合宿が25日、愛知・豊田市の中京大アイスアリーナで公開され、15歳の紀平梨花(関大KFSC)が4回転サルコーの大技を公の場で初めて成功させた。

 国際スケート連盟公認の大会で決めれば安藤美姫に次ぎ女子2人目となる。公開練習では何度もギリギリで転倒を繰り返しながらも、20回以上の挑戦の末に成功。「4回転サルコーは結構いい感じ。後々の武器になれば」とにこやかに笑った。

 18年平昌五輪は年齢制限で出場資格がなく、今季はジュニア2年目となる。昨年9月のジュニアグランプリシリーズ第5戦スロベニア大会では、女子史上7人目、日本選手としては伊藤みどり、浅田真央、中野友加里に続く4人目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功。この日の曲かけ練習でも3回転半-3回転トーループの連続ジャンプを決め、調子の良さをうかがわせた。