フィギュアスケート女子で昨季の4大陸選手権を制した三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が28日、岩手・盛岡市の「みちのくコカ・コーラボトリングリンク」で合宿を公開した。

 18年平昌五輪を目指し「体力強化と、バランスのいい筋肉をつけることをやっています」と今回のテーマを明かした。

 合宿中は氷上トレーニングだけでなく、走り込みや体幹の強化を行っている。中野園子コーチは「体力と気力作り。まず、最後まで走り続けてもらいたい」。今季から契約したトレーナーの指導を受け、三原も「フリーは(基礎点が1・1倍になる)後半に5つジャンプを持ってくる」と昨季の4本からの1本増加をにらむ。その上で「難しい入りからのジャンプもあるので、たくさん足数を使いつつ、スケーティングしないといけない」とレベル向上に意欲を見せた。

 今季はショートプログラムで「リベルタンゴ」、フリーで「ガブリエルのオーボエ」を演じる。中野コーチは「今からがスタート。夏休みに滑り込んで、ノーミスできるように。プログラムに力を入れると、ジャンプを失敗する。ジャンプを頑張ろうと思うと、指先や姿勢がおろそかになる」と指摘。昨季の世界選手権で日本人女子最上位の5位に入った17歳は、1歩ずつ、秋に向けてプログラムの完成を目指す。