萩野公介(22=ブリヂストン)、江原騎士(23=自衛隊)、天井翼(22=ミキハウス)、松元克央(20=セントラルスポーツ)で挑んだ日本は7分07秒68で5位だった。

 第1泳者の萩野は自身の持つ日本記録より2秒以上遅い1分47秒32の6位と出遅れた。リオ五輪で銅メダルを獲得した同種目だが、エース萩野の失速で日本の逃げ切り作戦に狂いが生じた。

 レースを終えた萩野は「予選の感じで、厳しい戦いになると思っていたので、自分自身のできることをやろうと思っていました。残り1種目ですし(400メートル個人メドレーへ)切り替えてやりたい」と気丈に振るまった。

 しかし、自分の泳ぎに納得がいくはずはなかった。出迎えた瀬戸大也にねぎらいの声をかけられると、こらえていた目から大粒の涙がこぼれ落ちた。両膝をついて四つんばいで号泣した。1人で立ち上がることもできなかった。悔しくて、悔しくてたまらなかった。リレーメンバーの江原らに両肩を抱きかかえられ、控え室へなんとか戻るのがやっとだった。