フィギュアスケート男子ソチ五輪金メダリスト羽生結弦(22=ANA)が16日、横浜市内で行われた神奈川区制90周年記念事業「かめ太郎真夏の氷上カーニバル」に参加した。

 第1部では、12-13年のエキシビション「花になれ」を披露。胸元に花が付いた当時の衣装に身をつつみ、4回転ジャンプを含んだ演技をみせた。イベントが行われた横浜銀行アイスアリーナは、11年の東日本大震災後、仙台の拠点リンクが使えなくなった際に、練習させてもらった場所。羽生は「震災の時にこのリンクを借りて僕は何とか続けることができました。つらいこともたくさんあるけど、スケートをやっていれば楽しいこともある。みなさんに幸せになれるよう滑った」と感謝の思いを語った。

 続いて行われたスケート教室では「羽生先生」として、子どもたち70人に指導。「いっぱい転んでいいんだよ」など、スケートの楽しさを約40分にわたり、丁寧に教えた。さらに「みんなが大人になり、一緒に試合できるようになるまで、オッサンになるまで頑張ります」とエールを送った。