ヤマハ発動機のFB五郎丸歩(31)が、トップリーグに戻ってきた。今季開幕節のトヨタ自動車戦に先発し、日本で2季ぶりにプレー。後半7分にハイパントで同点トライを演出し、ゴールキックは2度の機会を確実に決め、14-11の勝利に貢献した。

 五郎丸が代表復帰するためには、トップリーグのシーズン序盤から活躍を続け、存在をアピールしていくしかない。15年W杯で五郎丸がレギュラーを務めたFBの座は現在、松島(サントリー)が定着。スーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズでも世界の強豪を相手に圧倒的なパフォーマンスを続けるなど、国内では抜けた存在になりつつある。6月の代表テストマッチで招集された野口(東海大)もジョセフ代表ヘッドコーチ(HC)の評価を上げており、層は厚い。

 同HCは、フランス、オーストラリアと対戦する11月の代表戦を19年W杯に向けた最後の選手選考の場と位置づけており、18年はメンバーを固定していく方針だ。ジョセフ体制でプレー経験のない五郎丸にとっては、11月のタイミングで代表に戻れるかが、W杯出場へのかぎとなりそうだ。