バスケットボールと陸上のアルビレックス勢が、強力な支援を得た。B1新潟アルビレックスBBと新潟アルビレックス・ランニングクラブ(RC)が19日、アオーレ長岡で新たに公式スポンサーとなる三幸製菓との連携事業を発表した。アルビレックスの名がつく複数のクラブと、スポンサー1社が連帯するのは、同グループでは初の試み。強化と普及に足並みをそろえる。またB1新潟は、「三幸製菓」のネームが入った新ユニホームを披露した。

 B1新潟のユニホームスポンサーと、新潟アルビレックスRC(以下、アルビRC)のオフィシャルスポンサーになった三幸製菓の高橋俊一社長(63)が言った。「新潟をもっと元気にしたい。全国にアピールしたい。どんなことができるか、チャレンジしたい」。具体的な構想は固まっていなかったが、バスケットと陸上を通じた「何か」にかける思いを、熱く語った。

 アルビRCは三幸製菓とのスポンサー契約で、思い切った強化策が可能になる。20年の東京五輪に向けて、今年のロンドン世界陸上に出場した代表選手を来春、加入させる予定だ。大野公彦社長(39)は選手名こそ明かさなかったが、「財政的な基盤ができて、優秀な競技者を採用できる状況」と話した。

 アルビRCのもう1つの活動となる普及と育成もスムーズになる。クラブには県内の小学校から「駆けっこ教室」の依頼が多いが、資金援助により今後は活動の場が広がる。新潟シティマラソン(10月)などで大会運営にも関わっているが、大野社長は「出場選手のサービス向上ができる」と話した。

 ユニホームの胸に「三幸製菓」の文字が入るB1新潟の小菅社長は「このユニホームで大きく飛躍したい」と、昨季逃したチャンピオンシップ(プレーオフ)進出を狙う。「種明かしはしない」と多くは語らなかったが、ホームゲームでは三幸製菓とのコラボ企画があることを示唆。三幸製菓の高橋社長も「運命を共にして、何かしらのことをやっていきたい」と力強かった。【涌井幹雄】