スポーツ仲裁裁判所(CAS)は21日、国際陸連前会長の息子、パパマッサタ・ディアク氏らがロシア選手のドーピング隠蔽(いんぺい)や汚職に関わったとして国際陸連の倫理委員会から永久追放処分を科された問題で、撤回を求めた3人の訴えを棄却したと発表した。

 倫理委はディアク氏とロシア陸連のバラフニチョフ元会長、元コーチのメルニコフ氏に対し、シカゴ・マラソン女子3連覇などの記録を取り消されたリリア・ショブホワのドーピング違反隠しに関与したとして規定違反と認定した。訴えを受けてCASは昨年11月に聴聞会を開いたが、3氏はいずれも出席せず代理人を立てたという。