女子55キロ級の奥野春菜(18=至学館大)が4試合を勝ち、初出場優勝の快挙を成し遂げた。

 三重県出身の奥野は五輪3連覇の吉田沙保里(34=至学館大職)を育てた吉田の父、栄勝さんの指導を受け、タックルを武器とする攻撃的なスタイルが吉田と似ていることもあり「沙保里2世」と呼ばれる逸材。決勝でも積極的に攻め、オドゥナヨフォラサデ・アデクロイエ(ナイジェリア)を5-4で退けた。

 奥野は「代表になったからには勝たないといけないと思っていた。優勝できてほっとしている。(決勝では)片足タックルは絶対に取ろうと狙っていた」と話した。

 吉田は「よく頑張った。最後は弱気になっていたけど、何とか勝ってくれて良かった。世界チャンピオンになったという自信を持って、これからも頑張ってほしい」と話した。