テニスの男子国別対抗戦デビス杯ワールドグループ(WG)残留を懸けたブラジルとの入れ替え戦(15~17日)を控えた日本代表が13日、会場の大阪市靱TCで会見を行った。空手の先生であるニュージーランド人の父と大阪・柏原市出身の母を持ち、初の代表選出となったダブルス世界138位のマクラクラン・ベン(25)も出席。「おばあちゃんが大阪にいるから楽しみ」と目を輝かせた。

 ゆかりのある大阪で日の丸を背負う。ニュージーランド出身だが、幼い頃から祖母が暮らす柏原市に毎年のように来訪。小学生時代には約4カ月暮らしたこともある。今回の会場の大阪市靱TCは、08、09年の世界スーパージュニア選手権でプレーしたこともある思い出の場所だ。

 米国の大学を卒業してからはダブルスを主戦場としており、今回もダブルスでの起用が濃厚。今年4月にニュージーランド時代のコーチと親交のある日本代表の島田コーチから誘われ「最初はびっくりしたけど、うれしかった」とマクラクラン。「お好み焼きもたこ焼きも大好き」と流ちょうな日本語で笑うイケメンが、第2のふるさとで日本を勝利へ導く。【中島万季】

 男子日本代表の岩渕聡監督の話「ダブルスに全てを懸けているプレーヤーを入れたいという気持ちがあった。彼(マクラクラン)が加わってくれると厚みが増す」。

 ◆マクラクラン・ベン 1992年5月10日生まれ、ニュージーランド・クイーンズタウン出身。幼い頃からラグビーやバスケなどのスポーツをなじみ、13歳からテニスに専念。空手黒帯の父の影響で空手を経験しており、緑帯を持つ。カリフォルニア大バークレー校卒。185センチ、78キロ。右打ち。