世界選手権女子シングルス金メダルの奥原希望(22=日本ユニシス)が2年ぶりの優勝へ、好スタートを切った。1回戦で張雁宜(香港)に21-15、21-13の2-0で完勝した。

 先月世界女王になってから、国内初の凱旋(がいせん)試合。今大会は五輪、世界選手権に次ぐ格付けのスーパーシリーズで、国内では年に1度しか開催されない。奥原は「(国内のファンに)できる限り、長くプレーを見てもらいたい」とコートに立った。初戦の緊張から「ミスが多く、内容は納得しない」と言いながらも「右肩上がりで勝ち上がる。ここから少しずつ上げていく」と、一定の収穫を口にした。

 21日の2回戦では先月の世界選手権決勝で1時間50分の激闘の末に破ったシンドゥ・プサルラ(インド)と対戦する。前週の韓国オープンでは決勝では敗れている。今大会でも大接戦が予想されるが「(世界選手権会場の)スコットランドに似て、風もなくシャトルも飛ばない」と、得意の長いラリーに持ち込み、勝利を勝ち取る決意をみせた。