世界選手権女子シングルス金メダルの奥原希望(22=日本ユニシス)がライバル撃破で、2年ぶりの優勝へ、大きく前進した。8月の世界選手権の決勝で1時間50分の激闘の末に破ったシンドゥ・プサルラ(インド)と対戦。第1ゲームを21-18で競り勝つと、第2ゲームは21-8と圧倒し、2-0のストレート勝ちで、ベスト8に進出した。

 ホーム力を糧に、世界選手権より、約1時間も短い48分で快勝した。「たくさんの観客のみなさんの声援がパワーになった。楽しかった」。試合後は「ウィニングシャトル」を会場に打つと、何十人ものファンにサインを書いた。

 第1ゲームがすべてだった。2-6と序盤リードされながら中盤に逆転。終盤に再逆転を許したが、16-18から怒涛の5連続得点で競り勝った。過去の対戦成績は4勝4敗。世界選手権決勝を制した一方で、前週の韓国オープン決勝では1-2と競り負けた。大幅リードの第2ゲームも最後まで気持ちは切らさない。「第1ゲームの終盤に勝ち切れたことが勝因」と笑みを浮かべた。

 ベスト8進出。今大会は五輪、世界選手権に次ぐ格付けのスーパーシリーズで、国内では年に1度だけの開催。「今日と同様、たくさんの方の応援、お願いします。明日もファンの方からたくさんのパワーをもらえると思う」。日本のファンとともに、2年ぶりの優勝を勝ち取る。