リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダリストで、世界ランキング1位の高橋礼華(27)松友美佐紀(25=ともに日本ユニシス)組が、8月の世界選手権銀メダルの福島由紀(24)広田彩花(23=ともに再春館製薬所)との日本人対決を制した。今大会2年連続3度目の決勝の舞台に進む。

 第1ゲームは6連続ポイントを奪うなど、終始主導権を握り21-11で快勝。第2ゲームも17点から一気に5連続ポイントで勝負を決めた。高橋は「相手のレシーブが引いているのが分かった。松友もスムーズに前衛に入ってくれて、後衛から打ちやすかった」と自分たちの強みである攻撃スタイルを貫いた。

 成長も実感した試合だった。「昨日までは、1ゲーム目で勝って、2ゲーム目では一気に点を取られて点差が広がることが多かった。今日の試合は2、3点開いたところからも追いつけた。気持ちもプレーも前に出せて、昨日までとは格段に違った」と充実感をにじませた。松友も「自分たちのやりたいプレー、やるべきことができた。いいリズムで攻める展開ができた」と少し笑った。

 福島、広田組に対し直近は2連敗していた。高橋は「相手は世界選手権銀メダルでスーパーシリーズのタイトルも取っている。『何も失うものはない』と思って試合に臨んだ」と話した。松友は「自分たちのプレーを出し切れば、正直まだ負けるとは思っていない。毎日少しずつ反省を生かしながらその中で自分たちのいいプレーを出したい」と冷静に語った。

 決勝は24日に行われる予定。