リオデジャネイロ五輪カヌー・スラロームの男子カナディアンシングルで銅メダルの羽根田卓也(30=ミキハウス)が16日、海外での活動拠点のスロバキアから帰国した。

 9月30日のフランス・ポーで行われた世界選手権では7位に食い込み、今季の主な大会を終えての帰国に、羽根田は「世界選手権は五輪よりも出場選手が多く、みんなが世界選手権にフォーカスしてくるので、その中で決勝に残り、1ケタ台に入れたのは良かったと思います」と、充実の表情。

 また、到着ロビーでは熱心なファンが、なぜか野球の硬式ボールにサインを求めてきたが、羽根田は驚きつつも、にこやかに応じていた。いろんな選手に硬式球にサインをお願いしているというファンのリクエストに「野球ボールにサインするのははじめてです。なんか、野球選手になったみたいですね」と言って笑った。「せっかくのなので、フォークの握りで」と言いながら、写真にも応じていた。

 今後は11月にニュージーランド合宿が予定されており、その後は体のケアをしながら、陸上トレーニングに励むことになる。また、ハンマー投げの室伏広治氏らとの交流も楽しみにしており、オフの間に体の使い方をスペシャリストから学ぶ予定。