トランプ米大統領は16日、ホワイトハウスでの記者会見でプロフットボールNFLの試合で国歌斉唱の際に人種差別に抗議するため片膝をついたまま起立しない選手をあらためて批判し「NFLはそうした選手を出場停止処分にするべきだ」と主張した。米メディアが報じた。

 大統領選を争ったヒラリー・クリントン元国務長官が「NFLの選手は人種差別に抗議しているのであって、国歌や国旗に反対しているわけではない」と話したことに反応したもので、トランプ大統領は「国歌斉唱で膝をつくのは敬意を欠いた行為だ。国民はNFLに怒っている。テレビの視聴率や観客席を見れば分かる」と従来の主張を繰り返した。

 NFLの公式サイトによると、オーナーと選手組合は一連の抗議行動について17日に話し合う予定。