ノルディックスキー・複合のエース渡部暁斗(北野建設)ら日本代表が17日、欧州遠征を終え、羽田空港に帰国した。合宿では、ドイツなどで陸上トレーニングの他、「去年の3月以来」と話す雪上でも調整を重ね、来年2月の平昌五輪に向けて充実した合宿となった。「(雪上は)久しぶりで楽しかった。ジャンプもクロカンも徐々に成果がでている」と満足げに話す。

 ジャンプは、飛び出しの部分で改善に取り組んでいる。納得するジャンプはまだ「日に1、2本」とは言うものの「今までにない飛行曲線が出るようになった。最後予期せぬ伸びがある。そのジャンプを再現できるようになれば」と手ごたえをつかんでいる。

 進化も感じている。14年ソチ五輪ラージヒルで銀メダルを獲得した当時を引き合いに出し「4年前は勢いでやっていたところもあったが、今はそれを克服して大人な感じになった。4年前を10としたら今は15くらい」と力強い。今後は長野・白馬でトレーニングを重ね、今月末にも再び欧州遠征に出発。来月末からのW杯開幕に備える。