フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22=ANA)が18日、ロシア杯が行われるモスクワの会場で約40分間、非公式の練習を行った。

 中盤、精力的に続けて跳んだのはまだ試合では決めたことのない4回転ルッツ。2度バランスを崩し、3度は回転不足と1本も決まらなかったが、今大会での挑戦をにおわせた。また、9月のオータムクラシックで右膝痛のため回避した4回転ループや、ショートプログラム(SP)のステップなども丁寧に確認した。練習後、4回転ルッツ挑戦について聞かれた羽生は、笑みを浮かべて会場を去った。ANAスケート部の城田監督は「今日は体が動いていなかった。明日の練習を見てください」と話した。(モスクワ=高場泉穂)