平昌五輪金メダル候補の小平奈緒(31=相沢病院)が今季初戦を、37秒25の国内最高、大会&リンク記録で制した。昨季は国内外を含め出場15レース全勝。注目の今季初戦から五輪2大会連続金メダルの李相花(韓国)が12年に出した37秒60のリンク記録を0秒35上回る好記録で優勝。盤石の強さを見せつけた。

 記録ずくめの優勝も、金メダル候補1番手の小平にとっては、ただの助走に過ぎないようだった。レース直後のテレビインタビューでは「まだまだ大事に滑っている。エンジンはかかりかけたところ。これから1速、2速、3速とアクセルを踏めればいい」と、さらなる高みを見据えた。

 これで500メートルは一昨季の昨年3月のW杯ヘーレンフェイン大会の8位以来、負けなし。昨季の全勝を含め、これで16連勝。今のところ世界の頂点に死角は見当たらない。

 また、この日のレースでは2位の郷亜里砂(29=イヨテツスピードクラブ)3位の辻麻希(32=開西病院)4位の神谷衣理那(25=高堂建設)も37秒台の好タイムをマークした。エース小平に引っ張られるように、日本女子短距離陣の全体もレベルアップ。今季初戦からメダルラッシュの予感を漂わせた。