18歳のネーサン・チェン(米国)はフリーでルッツ、フリップ、サルコー、トーループの4種類の4回転ジャンプを決め、SP首位の貯金で逃げ切った。

 幕開けの4回転ルッツ-3回転トーループの2連続ジャンプだけで19・90点も稼ぎ「初のGPシリーズ優勝。最高の気分だよ。今季が楽しみだ」と興奮気味に振り返った。

 「(9月の国際大会で決めた)ループは調子が良くなくて、リスクを排除したかった」と5種類の4回転挑戦を回避した判断が奏功した。

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪の金メダル候補は憧れの羽生に「ユヅ、初めて4回転ルッツを降りておめでとう」と祝福する余裕さえあった。