GP初出場で、SP4位の坂本花織(17=シスメックス)は、フリーで125・12点の5位となり、合計194・00点で5位となった。

 前日のSPでは、生き生きとした演技で68・88点の自己ベストをマークしたが、この日は「知らないうちに空気にのまれてしまった」。スタート位置で、間違えてSPのポーズを取ってしまうほど冷静さを失っていた。冒頭の3回転フリップで転倒。ミスを引きずらず、終盤で足りないジャンプをカバーできたが、満足のいく演技とはほど遠かった。試合後のミックスゾーンでは、ぽろぽろと涙を流し続けた。

 GP次戦は、スケートアメリカ(11月24日開幕、米国・レークプラシッド)。「心配なくなるまで、練習がっつりやります」とティッシュで涙を拭きながら前を向いた。