Bリーグ2部(B2)東地区3位の山形ワイヴァンズは、全日本バスケットボール選手権3次ラウンドで25日に昨季Bリーグ優勝の栃木ブレックスと対戦する(15時、栃木県立県北体育館)。今季ここまでチーム日本人トップの211得点を挙げる佐藤正成主将(26)が、王者との一戦、そしてリーグ戦上位浮上へ決意を見せた。

 山形・山辺町内で22日、約2時間の調整を行った佐藤は「B1の、それも昨年のチャンピオンと戦える機会はなかなかない。チャレンジしたい」と対戦を心待ちにした。栃木は日本人初のNBAプレーヤー田臥勇太(38)が主将としてけん引する。「田臥さんはバスケ界のレジェンド。リーダーとしてどういう立ち居振る舞いをしているのか、同じコートで戦って肌で感じたい」と語った。

 チームはここまでリーグ戦7勝10敗と苦戦が続くが、個人としては8戦連続2ケタ得点を継続中と好調を維持。序盤戦を振り返って佐藤は「下位チームに取りこぼしたり、もったいない試合が多かった。でも、少しずつやりたいバスケは描けている。それをどれだけ徹底できるか」と今後の戦いを見据えた。【林野智】