佼成学園が2年連続2度目の優勝を飾った。

 前半にTDランで先制し、後半もパスとランで2TD。慶応に反撃されるも21-14で逃げ切った。関西地区決勝の関大一対立命館宇治の勝者と、12月23日の富士通スタジアム川崎での全国決勝クリスマスボウルで、初の日本一連覇をかけて対戦する。

 佼成学園は第1Qに最初の攻撃であっさりとRB横川のランで先制TDを挙げた。第2Qも敵陣深くまで攻め込んだが、QB野沢のパスがインターセプトされた。前半終了間際のFGも失敗で、7-0のリードで前半を終えた。

 第3Qに守備のインターセプトから、野沢がようやく18ヤードのTDパスを決めた。ところが、自陣深くでパスをまたインターセプトされ、慶応にランでTDを返された。第4Qも押され気味だったが、横川が2本目のTDラン。残り30秒にパスでTDを奪われたものの振り切った。

 慶応とは昨年春から4大会連続の関東決勝だった。これで3連勝となったが、小林監督は「攻撃がさえなかった。お互い手の内も知っている。接戦で同点も覚悟した」と振り返った。それでも今季は負け知らずで、日本一連覇に王手をかけた。「負けなくてよかった。ここが目標ではない」と1カ月後を見据える。OL影山主将も「最後は団結力で勝てた。昨年の経験者も多く、連覇を目標にしてきた」話す。

 野沢はパスでTD1本に終わり、2インターセプトを喫して接戦の要因を作ってしまった。「流れを崩してしまった。攻撃は反省しかない。1カ月じっくり研究して、練習を積んでいきたい」。来春には立命大に進学するエースは、決戦では爆発を誓った。