男子テニスで、8月に右手首の腱(けん)を痛めリハビリ中の錦織圭(27=日清食品)が、先週から試合で使用する通常の球だけを打ち出した。

 24日、都内で、昨年の全日本優勝者、綿貫陽介(19)の日清食品所属会見が行われ、所属の先輩として、帰国中の錦織が参加した。錦織のマネジャーは「先週から普通の球を打っている」と話し、順調な回復ぶりを強調した。それまでは、ジュニアがテニスを習い始める過程で使用する空気圧75%の柔らかい球との併用だった。また、18年1月7日開幕の全豪前哨戦シドニー国際にもエントリーした。これで、18年元旦開幕のブリスベン国際、シドニー、全豪と、年頭からオーストラリア3連戦にエントリーだ。

 会見では、後輩の綿貫が「僕は才能より努力をしていく人。スーパースターには負けない」と、錦織に“挑戦状”をたたきつければ、錦織は「綿貫と2人で、20年東京五輪で金メダルを狙いたい」と、余裕の受け答えだった。