昨季全国4強の同大が逆転負けで3勝4敗となり、上位3校が進む全国大学選手権出場を5季ぶりに逃した。

 前半は7-5とリードして折り返したが、後半12分に天理大フランカー島根一磨(3年)に逆転トライを許して以降、防戦が続いた。ロスタイムの後半47分にこの日2トライ目で一矢報いたものの、ノーサイドの瞬間には選手の目に涙があふれた。

 今春にはエースWTBだった松井千士(サントリー)らが卒業し、萩井好次新監督の下で再出発を図った1年だった。涙のNO8野中翔平主将(4年)は「大学選手権を(3年生以下が)経験できないことは、すごく『負』になってしまう。この1年、選手権を経験させてあげられなかったことで(来季以降出場した際に)必要以上のプレッシャーを与えてしまう。申し訳ない気持ちだけれど、結果は変わらないので、学校を去るまでの時間に何を残せるかを考えて行動することが(4年生の)仕事だと思います」と無念の思いをにじませた。萩井監督は「学生たちに申し訳ない。今年の4年生ともう少し長くやりたかった」と1つ1つの質問に対して丁寧に振り返った。