11月の全日本大学レスリング選手権男子フリースタイル61キロ級王者の成国大志(青学大)がドーピング違反のため、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から2年間の資格停止処分を受けたことが14日、関係者の話で分かった。

 20歳の成国は10月の全日本大学グレコローマンスタイル選手権66キロ級で準優勝したが、試合後の検査で禁止薬物が検出された。「風邪薬を飲み、その中に禁止成分が入っていた」と話しているという。青学大の広報担当は文書で「重く受け止め真摯(しんし)に反省しております」と述べた。

 成国は8月上旬の世界ジュニア選手権にグレコローマン60キロ級代表で出場した。同月下旬の全日本学生選手権ではフリー61キロ級、グレコ59キロ級の2冠を達成した。母の(旧姓飯島)晶子さんが元レスラーで、世界選手権で1990年と91年に優勝経験がある。