日本卓球協会は16日、都内で理事会を開き、来年の全日本選手権(1月15日開幕、東京体育館)から男女シングルス優勝者に各100万円を贈ることを決めた。

 元日本代表監督で、ヘアケアメーカー、スヴェンソンの兒玉圭司会長(82)が日本卓球協会などに5000万円を寄付。その寄付金が原資となった。

 過去、後援企業などが賞金を払ったケースはあったが、日本協会が全日本選手権で賞金を出すのは初。寄付金を原資に、世界選手権、五輪などの報奨金も増額させる方針。日本協会の星野一朗専務理事によると、寄付者の兒玉氏は「卓球界に恩返しがしたかった。今こそ、日本の組織力を上げて、中国超えを果たしてほしい」と話しているという。