昨季準優勝の東海大(関東リーグ戦2位)が、早大(関東対抗戦4位)に47-18で快勝し、8強入りした。日本代表のFB野口竜司主将(22)ら代表経験者5人を擁し、計7トライを奪って地力の差を見せつけた。慶大(関東対抗戦3位)流通経大(関東リーグ戦3位)京産大(関西2位)も、準々決勝に進出。シード校は23日から登場し、9連覇を狙う帝京大(関東対抗戦1位)は、流通経大と対戦する。

 圧倒的だった。試合開始50秒、キックカウンターから野口がノーホイッスルの先制トライ。前半を21-11で折り返し、後半は得意の堅守からの攻撃で、フランカーのタタフが5人抜きトライを決めるなど代表経験者が存在感を発揮した。野口は「反則やミスもあり50点。このレベルではいけないし、もっと成長出来る」と気を引き締めた。

 多くの選手を日本代表に輩出する分、そろって練習する時間が少ないのが課題。野口は主将でありながらも約5カ月、代表に招集された。チームの仕上がりが遅れて11月の大東大戦では5-12で敗れ、リーグ戦3連覇を逃した。そのため、今大会は準々決勝からのシード権を失い、3回戦からの出場となった。木村監督は「リーグ戦2位は悔しいが、1試合でも多く試合を重ねることが今は大切」と敗戦を前向きに捉える。

 代表選手合流後は、トップリーグのNTTコムなどに“出稽古”に行き、けが人が続出するほどの練習と、チーム内での意思統一を図った。23日には天理大(関西1位)と対戦する。野口は「目指すは日本一。相手がどこであれ、優勝するための準備をするだけ」と気合を入れた。【峯岸佑樹】