X2東日本地区2位の電通が延長の末、17-14でXリーグ同地区11位の警視庁を破り、Xリーグ初昇格を決めた。

 敵陣25ヤード地点から攻撃し合うタイブレーク。先攻の電通は、かつて鹿島で活躍したQB山城のパスでゴール前9ヤードに迫ると、K山本が26ヤードのFGをしっかり決めた。すると後攻の警視庁は、同じ26ヤードのFGトライを痛恨のミス。その瞬間に電通の勝利が決まった。

 電通は警視庁に2度先行される展開だったが、いずれも山城がTDパスを決めて追い付き、延長戦での勝利に結び付けた。両チームは2年前の12月19日、東京・大井第2球技場での東地区入れ替え戦で対戦。この時は延長タイブレークで警視庁が20-14で勝ち、Xリーグ残留を決めたが、今回は電通が見事に雪辱を果たした。

 勝利の立役者となった山城は「2年前のリベンジができてうれしい。今のチームがXリーグのチームとどれだけできるか楽しみ。1年間しっかり練習して、秋に戦えるようにしたい」と言葉を弾ませていた。