卓球男子世界ランキング17位の張本智和(14=エリートアカデミー)が18日、ワールドツアー・グランドファイナル(カザフスタン)を終えて羽田空港に帰国した。

 同大会のシングルス準々決勝では、同3位でワールドツアー4勝のオフチャロフ(ドイツ)にフルゲームで屈し、惜しくも4強入りを逃した。バックハンドでの対応などは効果的だったが、相手の変幻自在なサーブに対してのレシーブで苦戦した。「勝てる試合だった分、悔しい結果だった。凡ミスが多く、減らせば優勝も出来ると思う。来年は凡ミスを減らし、技術を上げていきたい」と課題を挙げた。

 6月の世界選手権では2回戦でリオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼を破るなどして、13歳(当時)で史上初のベスト8入りを果たし、8月のチェコオープンでは優勝するなど快進撃を見せた。それでも「最後(の今大会で)勝てなかったのが悔しいし、来年、もっと良い成績を出すためにも今年は『ダメな年』でした」と、この1年間を振り返った。

 来年1月の全日本選手権(東京体育館)では史上最年少優勝を目指すシングルスと男子と混合のダブルス、ジュニア男子の4種目にエントリーした。「目標は4種全部優勝すること。怖いもの知らずの気持ちで思いっ切りぶつかっていきたい」とさらなる成長を誓った。