韓国文化体育観光省の盧泰剛第2次官は12日、聯合ニュースのインタビューに応じ、北朝鮮が参加を表明した平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)のアイスホッケー女子で南北合同チーム結成の作業を進めていると明らかにした。盧氏は9日の南北会談に出席した韓国代表団の一人。韓国側が提案したとしている。

 聯合によると、盧氏は南北が合意済みかどうかは明言しなかった。国際総合大会で合同チームが実現すれば史上初めて。競技別の国際大会では1991年の卓球の世界選手権とサッカーの世界ユース(20歳以下)選手権で結成されたことがある。

 韓国選手の枠が減らないよう、通常23人の登録選手数を最大35人に増枠することを国際オリンピック委員会(IOC)と国際アイスホッケー連盟などに働き掛けているとし、盧氏は「選手には被害が出ないようにする」と強調した。

 IOCは20日、韓国と北朝鮮の国内オリンピック委員会、大会組織委員会による4者会談をスイス・ローザンヌのIOC本部で開き、北朝鮮の平昌五輪参加について協議する予定で合同チームも議題となるとみられる。