ノルディックスキー・ジャンプ男子で長く活躍する45歳の葛西紀明(土屋ホーム)の功績をたたえる祝賀会が13日、オーストリアのバートミッテルンドルフで開かれ、同国出身でワールドカップ(W杯)個人総合優勝3度のアンドレアス・ゴルトベルガー氏やW杯歴代最多の通算53勝を誇るグレゴア・シュリーレンツァウアーら約600人が「レジェンド」を祝福した。

 同国スキー連盟が主催。ゴルトベルガー氏らが祝意を込めて歌を披露する演出も。欧州のジャンプ強豪国で人気が高い葛西は「本当にびっくり。自国選手なら分かるけど、どんだけ葛西紀明が好きなのよ」と異例の祝賀会に照れ笑いした。

 代表に選ばれた平昌冬季五輪に出場すれば、冬季大会で単独史上最多8度目となる。13日のW杯で今季自己最高の5位に入ったジャンパーは「この先5年、いや10年ジャンプを続けていきたい」とドイツ語でスピーチし、拍手喝采を浴びた。