世界168位の西岡良仁(22=ミキハウス)が、第27シードで世界29位のコールシュライバー(ドイツ)をフルセットで下し、2年連続で初戦突破した。世界41位の杉田祐一(29)も第8シードで世界9位のソック(米国)に勝ち、初の2回戦進出。4大大会の1大会で複数の日本男子がシードを破ったのは、31年全仏以来87年ぶりの快挙となった。

 杉田も西岡に続いた。昨年8月のウエスタン・アンド・サザンオープンで破っているソックに、4セットで全豪初勝利を挙げた。「トップ10の選手に、グランドスラムで勝てた。うれしさがこみ上げてきた」と初めてトップ10選手を倒して、コートに頭をつけてほえた。

 昨年7月に松岡修造、錦織圭に次ぐ日本男子3人目のツアー優勝。エース錦織が右手首のけがでツアーを離れる中、世界ランクを日本男子歴代2位の36位まで上げるなど、29歳で一気に才能が開花した。

 昨年末に背中の腫瘍を摘出し、万全な体で今大会に臨んだ。「自分のテニスを最後まで貫けた」と自信に満ちた顔で胸を張った。4大大会では昨年のウィンブルドンから3大会連続で初戦突破となった。