日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は16日、平昌冬季五輪男子代表で右足首故障からの復帰を目指す2014年ソチ五輪王者の羽生結弦(ANA)が約1週間前に氷上練習を再開したことを明らかにした。詳細な内容については「伏せさせていただきたい」と公表しなかった。

 昨年12月下旬の時点では氷に乗り、感触を確かめた程度だったそうで一歩前進した。小林強化部長は「集中力がある選手なので、平昌五輪までしっかり調整してほしい」と期待した。

 羽生は昨年11月のNHK杯の公式練習で転倒して右足首の靱帯(じんたい)を損傷し、腱(けん)と骨に炎症も見つかった。昨年末の全日本選手権を欠場したが、昨季の世界選手権優勝などの実績を評価されて平昌五輪代表に選ばれており、ぶっつけで五輪に臨む見通し。五輪団体は2月9日に始まり、個人は16日にショートプログラム(SP)、17日にフリーが行われる。