日本サーフィン連盟は16日、東京都内で理事会を開き、2020年東京五輪に向けて、世界的トッププロで日米の両国籍を保有する五十嵐カノアを強化指定選手とする方針を確認した。今後の大会に日本選手として出場するための条件等を本人と確認した上で、2月上旬に正式に発表する。

 五十嵐は日本代表として東京五輪を目指す意向を示していた。宗像富次郎副理事長は「より優秀な選手を五輪に出して、日本選手がメダルを獲得してもらいたい」と期待を寄せた。

 五十嵐は両親が日本人。サーフィンが盛んな米カリフォルニア州で生まれ育ち、アマチュアの全米王者に輝くなど早くから活躍した。18歳だった16年からは日本勢が主催者推薦で一部参戦したことしかないプロ最高峰の世界チャンピオンシップツアー(CT)に本格参戦している。