昨年9月のカヌーのスプリント日本選手権でライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入させた鈴木康大(32)について、所属する福島県カヌー協会は18日までに理事会を開き、除名処分とする方針を決めた。

 協会事務局によると、鈴木が事実関係を認めていることや、「県民の心身の健全な発展に寄与する」とする協会の規約に反したことから除名処分が相当と判断した。処分日は、薬物混入を巡る石川県警の捜査状況をみて決める。役員ら関係者についても処分する方針。

 日本カヌー連盟など関係団体と協議しながら、選手らへのアンチドーピング研修や、フェアプレー精神の再教育といった再発防止策を2017年度内にも実施する。

 日本カヌー連盟も鈴木選手を除名とする方向で、理事会・総会への提案を決めている。