世界ランキング72位の大坂なおみ(20=日清食品)が2年ぶりに3回戦に進出した。女子シングルス2回戦で、世界19位で第16シードのエレーナ・ベスニナ(ロシア)を7-6、6-2で破った。

 真夏のメルボルンの気温は39度に達したが、大坂は「自宅のある米フロリダの方がもっと暑い」と厳しい気候を問題にせず、格上のベスニナに打ち勝った。何よりオフに厳しいトレーニングで体重を7キロも絞ったことでフットワークが軽く、相手の堅実なショットにも対応した。「大事な場面で集中力を高めることができた」と言った。

 第1セットのタイブレーク。3-4から2連続でサービスエースを奪って重圧をかけ、続く2ポイントも深い返球から第16シードのミスを誘った。第2セットも相手サーブの第3ゲームで0-40から5連続得点でブレークに成功し、試合巧者の31歳のベテランに隙を見せなかった。

 4大大会で6度目の2回戦突破となったが、過去5度は3回戦ではね返された。3回戦は、第18シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)に挑む。相手が地元の選手ということで、観客席が大きいコートで行われる可能性が高い。初の16強入りを目指し、日本のエースは「もちろん大きなスタジアムでやりたい。勝つためにここに来たから」と心待ちにした。