世界ランキング362位の永尾尭子(22=アスモ)が、昨年3位で同19位の佐藤瞳(20=ミキハウス)を破り、自身初の4強入りを果たした。

 第1ゲームを12-10で先取するも、第2、第3、第4ゲームを奪われ、1-3と追い込まれる。「我慢、我慢。冷静にやろう」と自分に言い聞かせ、第5ゲームから頭を切り替えた。「前半は打ち急いでしまった。後半は緩急を解けたドライブを混ぜながら攻めることができた」。第5ゲームから3連続で連取し、勝利を決めた。

 今大会の目標は、昨年の16強を上回ることだった。「昨日は8強に入って、今日は4強にも入れた。ここで満足せず、行けるところまで頑張ろうと決めた」と笑みを浮かべた。

 21日の決勝では昨年王者の平野美宇(17=エリートアカデミー)と対戦する。「練習ではやったことがあるけれど、公式戦では初めて。スピードについて行って、自分の良さを出せる試合にしたい」と意気込んだ。