2月の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)代表の岩渕香里(北野建設)、勢藤優花(北海道ハイテクAC)、伊藤有希(土屋ホーム)、高梨沙羅(クラレ)で挑んだ日本が、761・7点で初実施された昨年12月の大会に続き2連勝を達成し、女王の座を守った。

 高梨は「みんながバトンをつないでくれた。みんなのおかげで勝てた」と感謝した。

 1回目。2番手の勢藤が85・5メートルを飛び2位から首位に浮上。続く伊藤が89・5メートル、高梨が93メートルを飛ぶともう手が付けられない。2回目は岩渕が91メートルと気を吐き、3番手の伊藤も95メートルの大ジャンプ。アンカーの高梨が89メートルの安定したジャンプで締め、2位のスロベニアに54・9点の大差をつけた。伊藤は「2人の貯金をキープして(4番手の)沙羅ちゃんに渡せたのでまずまずかな」と納得した。

 高梨は、個人戦で自己ワーストの8戦連続で勝利を逃しているものの「自分のジャンプは良くなかったが、あらためて勝つっていいなと思った。いい流れができた」と手ごたえを口にする。21日の五輪前の日本最終戦へ、弾みをつける勝利となった。