体操男子の内村航平(29=リンガーハット)が20日、東京都内で行われた日本協会の17年年間表彰式に出席し、自身初のオーストラリア合宿を「最高でした」と振り返った。

 昨年10月の世界選手権で負った左足首のケガはほぼ完治。復帰戦となる3月のW杯カタール大会に向け、さらに体の状態を上げるために1月7日から10日間真夏のブリスベンで練習を積んだ。まったく日焼けせず白肌を保ったまま日本に帰ってきたのは、出歩かず練習に没頭したため。「ジュニア時代に海外合宿に行った時のように気持ちが若返り、それがいい練習につながった。体の反応が一段階あがった」と、うれしそうに合宿の手応えを語った。また「出発前にはまだ着地が怖かったが、恐怖感が払拭(ふっしょく)された」とも明かした。念願だった初の海外合宿が成功し、来年も「絶対やりたい」と継続して行う意志を示した。