昨年4月に現役引退した元フィギュアスケート世界女王の浅田真央さん(27)が16日、都内で会見を行い自身がプロデュースするアイスショー「浅田真央」サンクスツアーの内容を発表した。

 浅田さん自身が「新しい試み。挑戦」と話すように、従来のアイスショーとはさまざまな面で違いがある。通常ショーは、現役選手やプロスケーターらが出演するが、今回のメンバーは、真央さん、姉の舞さん(29)、この日引退を発表した無良崇人さん(27)に加え、オーディションで選ばれた無名の7人のスケーターも加わる。また、大都市だけでなく、5月3、4日の新潟公演を皮切りに北海道、福島、広島、福岡など全国10都市の比較的小さなスケートリンクをまわるのも特徴だ。チケットの価格も上限7500円と抑え、先行販売は開催都市のある都道府県在住の人を対象とした。

 引退直後の昨年夏に名古屋、大阪で集大成のアイスショー「ザ・アイス」を行ったが、そこで浅田さんが感じたのは「2カ所だけではお伝えできていないのかな」という思い。滑っている姿を見たい、という多くのファンの声に促され、自ら全国をまわり、感謝の思いを伝えると決めた。「なかなか(ショー)を見に来られない方もたくさんいる。感謝の思いを持って、自分の今までのベストを滑る。スケート選手として最後のけじめになるショー」と話した。